ほんわかぱっぱオブ・ザ・デッド

明るいかんじでいこう

【ネタバレ】『アウトレイジ 最終章』と北野武の終末期

f:id:nobujo:20171010091801p:plain


映画『アウトレイジ 最終章』本予告【HD】

 

感想と考えたことです。

 

まず、上映後すぐは肩透かしだったなと思ったことを告白します。

前作を凌ぐ迫力の演技とアクション!!……かと思いきや、はっきりと妖怪に近づいた西田敏行はともかく、一気に弱っていた塩見三省とずっと喋りづらそうなたけし、一抹の悲しささえも感じさせる内容だっただけに体も腑抜けに。

 

lizune.hatenablog.com

 

この方の感想がある程度の総意だと思います。

他の感想を見ても同様の意見は多いです。たしかにビヨンドがエンタメすぎた……。

 

しかしですね、僕は上映後あることに思い至ったわけです。

この映画はたけしの「終末期」ではないかと。

 

社団法人 全日本病院協会の終末期医療に関するガイドライン(https://www.ajha.or.jp/topics/info/pdf/2009/090618.pdf)によれば、

「終末期」の定義

1.医師が客観的な情報を基に、治療により病気の回復が期待できないと判断すること 2.患者が意識や判断力を失った場合を除き、患者・家族・医師・看護師等の関係 者が納得すること

3.患者・家族・医師・看護師等の関係者が死を予測し対応を考えること

となる。

 

 大友と今の北野武ビートたけしを重ね合わせる観方は決してやり過ぎではありません。老いと死に対する北野監督の考えは結局最後は自分でケリをつける、そういう男の生きざまを観客に見せつけます。

 

済州島からの帰国の際にもう死を覚悟していたであろう大友。

 

それはまるでビートたけしの未来図を見ているかのようでした。死と老いは一般人もヤクザもお笑い芸人も変わりません。そして義理を重んじ、筋を通すその重みと悲しみもまた同じなのです。鉄砲がなければヤクザも会社もおんなじ、とインタビューで北野監督がおっしゃる通り、そうした人生の終わり方も特別なことは何もないんじゃないかなと、思った次第です。